【評判と口コミ】退職代行リーガルジャパンを実際に使った感想を本音で解説

退職代行リーガルジャパンの評判

本記事は労働問題のシンクタンクである広域ユニオン総研が作成しています。

このページでは「退職代行リーガルジャパン」を実際に利用した方からのヒアリングを行い、退職代行リーガルジャパンの評判と口コミとして、総務人事のプロの目から見た運営実態や退職代行の業務内容について本音で解説します。

最後には退職代行リーガルジャパンの点数化した評価とあわせて、主要業者10社から選んだTOP3のランキングも掲載していますので、退職代行の利用をお考えの方はぜひ参考にしていただければと思います。

退職代行リーガルジャパンについて

退職代行リーガルジャパンについて

退職代行リーガルジャパンの評価を見る前に、概要について押さえておきましょう。

名称 退職代行リーガルジャパン
運営労働組合 日本労働産業ユニオン
所在地 〒141-0001 東京都品川区北品川5-3-1-1321
設立 2022年7月1日
電話番号 050-1746-3034
退職代行料金 27,000円(労働組合加入費2,000円含む)

退職代行リーガルジャパンの特徴はホームページを見ると「労働組合運営」であること、「弁護士監修」の退職代行であることが “売り” のようです。

では、退職代行リーガルジャパンの特徴を順番にチェックしてみましょう。

1. 労働組合運営

退職代行サービスを運営する代行業者は大きく3つに分類でき、それぞれ以下のような特徴があります。

3種類の退職代行会社とサービス内容

サービス内容 一般企業 労働組合 弁護士
退職意思の伝達
退職日の設定 ×
有給消化の交渉 ×
給与支給の請求 ×
離職票などの請求 ×
料金相場 1〜3万円 2〜3万円 5.5〜11万円

一般企業の退職代行は料金的には安いのですが「依頼者の代わりに会社と交渉する法的根拠がなく、退職意思を会社へ伝えることしかできない」為、退職代行を適切に実行することができません。

適法に退職代行を行うことができるのは「労働組合」か「弁護士」の運営する退職代行のみで、中でも労働組合の退職代行はコスパが高くおすすめです。

ただし、労働組合の運営と認められるためには少し条件が必要です。

労働組合は比較的簡単に設立することができるのですが、その代わりに運営について「自主性と高い独立性」が求められ、会社の経営支援を受けることは認められていません。

これは労働組合の成り立ちとしては当然のことで、法律上で労働組合と扱うには、自称“労働組合”ではなく、実態面で正しく労働組合として運営しているか、が問われます

では「自称 “労働組合”」と「労働組合」はどうやって見分ければ良いのでしょうか?

具体的には、

  • 運営者が労働組合となっているか(一般企業ではないか)?
  • 振込先の銀行口座の名義が労働組合名か(一般企業ではないか)?

この2点を確認することになります。

退職代行リーガルジャパンの運営実態

それでは「退職代行リーガルジャパン」の運営について詳しく検証してみます。

名称 退職代行リーガルジャパン
運営労働組合 日本労働産業ユニオン
組合所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609
設立 2022年7月1日
労働組合代表者 不明

退職代行リーガルジャパンは労働組合が運営する退職代行をうたっているのですが、気になったのは労働組合代表者が不明となっていること。

「日本労働産業ユニオン」のホームページを見ても、本来あるべき代表者(委員長)・組合規約の記載がありませんでした。

退職代行リーガルジャパンについて少し調べていくと、運営会社らしき会社として「株式会社エンターキー」と「株式会社warabe」という2社がヒットしましたし、労働組合としてちゃんと運営しているのか少し怪しい気がします。

現状では労働組合運営と呼ぶには不足点・不明点が多く、退職代行リーガルジャパンは一般企業運営の退職代行に分類すべきと考えます。

2. 弁護士監修

実は「弁護士監修」をセールスポイントにしている退職代行会社は数多くあります。

一見すると「退職代行が適法に行われて退職率も高そう」「万一のことがあっても対応してくれそうで安心できる」と思う方も多いのですが、実は「弁護士監修」には大した意味合いはなく、退職届のフォーマットを弁護士が確認しただけというケースがほとんどです。

「弁護士監修」の退職代行だからといって弁護士が運営に協力しているわけでも、いざとなったら弁護士が助けてくれるわけでもありません。

今回の場合、何より気になるのは、代表者不明の労働組合が「弁護士監修」の退職代行を実態です。

そもそも、労働組合の退職代行は正しく運営されていれば「弁護士」を引き合いに出す必要性はないはずなのですが…。労働組合の退職代行なのに「弁護士監修」を売りにする理由を考えると、何かあるのかと勘繰りたくなります。

3. 料金

退職代行リーガルジャパンの料金は 25,000円+組合加入費2,000円の 合計 27,000円(税込)となっています。

労働組合運営の退職代行として見れば標準的な料金水準なのですが、先に触れた通り実態として「一般企業が運営する退職代行」と考えれば、かなり割高な価格設定といえます。

さらに後程触れますが、実際に退職代行リーガルジャパンを使った際、代金の支払いに指定してきた銀行口座が労働組合名義ではなく「株式会社エンターキー」という民間企業でした。

銀行口座が民間企業となっているのは、何か労働組合名義ではダメな事情があるのでしょうが、お金の流れとして不明瞭な現状では「労働組合運営」というには無理があるといえます。実態として一般企業が運営している可能性が高そうです。

また、ホームページ上の記載で、料金が25,000円のように見えて「組合加入費2,000円が別途掛かる」旨の注釈が小さく目立たないように書かれているのもユーザーファーストではないと感じます。

 
ここまで、外観から分かる退職代行リーガルジャパンの特徴を検証してきました。

退職代行リーガルジャパンは、労働組合運営を名乗っているものの、組合規約も代表者も不明確な実態があり、残念な検証結果となりました。

【退職代行の評判・口コミ】リーガルジャパンの使用感

リーガルジャパンの口コミと使用感

引き続き、退職代行リーガルジャパンの評判・口コミとして、実際に利用された方の使用感を見ながら解説していきます。

1. 今回ヒアリングに協力してくれた方

利用した代行会社 退職代行リーガルジャパン
依頼時期 2024年春
性別 女性
問い合わせ方法 LINE
決済方法 銀行振込
料金 27,000円
振込口座 株式会社エンターキー
(一般企業への振込)

2. 退職代行の流れ

まずは退職代行リーガルジャパンを利用された方からヒアリングした退職代行の流れをご紹介しましょう。

  1. 無料相談
  2. 申込後の流れと注意事項の説明
  3. 料金決済
  4. ヒアリング内容の入力
  5. 依頼者がやる事の流れ
  6. 会社へ郵送する書類確認
  7. (代行会社から)会社へ架電
  8. 依頼者へのフィードバック
  9. 退職確定

具体的な流れを追いつつ解説していきます。

step
1
無料相談

利用者からの質問に対して担当者が回答する流れで、質問事項に対して比較的タイムリーな返信のように見えました。一方で一部的外れな回答や意図がわからない逆質問もあり、担当者の退職代行への教育レベルが不安な部分もありました。

step
2
申込後の流れと注意事項の説明

申込後の流れと注意事項の説明はスムーズでした。ただ、注意事項について、申込前に依頼者へ伝えておくべき「重要事項」と運営者側が退職代行を行う上で知っておきたいことが混在しているのが気になりました。

step
3
事前の確認事項

依頼者側として意図がわからない確認事項が含まれていた為、今回お話を伺った人はかなりモヤモヤしながら確認したそうです。係員側に専門知識の不足があるのかもしれません。

step
4
料金決済

お話を伺った方はキャンペーン期間中ということで利用料金は総額24,000円(税込)で、銀行振込を選択。

ちなみに料金の振込先は、退職代行リーガルジャパンと所在地が同じ株式会社エンターキーで、LINE上では「株式会社エンターキーは退職代行リーガルジャパンの収納代行会社」として説明されていましたが、運営元「日本労働産業ユニオン」の名義でなくあえて一般企業へ振り込ませているところは気になりました。

step
5
ヒアリング内容の入力

決済が終わり着金確認が済むと、ヒアリングフォームへ記入する必要があります。

ヒアリング内容は ①名前 ②生年月日 ③現住所 ④電話番号 ⑤メールアドレス ⑥雇用形態・職業 ⑦勤続年数 ⑧会社名 ⑨所属部署 ⑩退職代行実行日時 ⑪退職希望日 ⑫残有休数 ⑬最後の出勤日 ⑭会社に伝える退職理由 ⑮会社からの貸与品 ⑯会社から返却希望物・希望書類 でした。

ヒアリング内容自体は一般的で妥当な内容だと思います。

step
6
依頼者がやる事の流れ

退職代行リーガルジャパンの担当者から「退職届」「(会社への)要望書」「労働組合加入申込書」「有休申請書」の4点をコンビニ等でプリントアウトして手書き記入+押印後、会社へ郵送するように指示があったとのことです。

step
7
会社へ郵送する書類確認

ちなみに会社への郵送書類は送る前にスマホで撮影して退職代行リーガルジャパンへLINEで送る必要があります。会社への郵送は退職代行実施日までに原則到着とのことで、退職代行実行日が近い人はかなりバタバタになりそうです。

また、会社からの貸与品(制服・カギ・IDカード・名刺・PCやタブレットなど)もこのタイミングで会社へ郵送するのですが、退職代行リーガルジャパンの担当者からの具体的な指示が乏しく、依頼者・リーガルジャパン・会社の3者間の認識違いによる送り忘れもかなりの確率で出る印象を受けました。

step
8
(代行会社から)会社へ架電

依頼者が希望した日時に退職代行リーガルジャパン(日本労働産業ユニオン)の担当者が会社へ退職代行の電話を掛けてくれます。そして会社側との交渉内容は依頼者へフィードバックされます。

step
9
依頼者へのフィードバック

今回お話を伺った方の場合、無事退職はできたものの、退職代行リーガルジャパン(日本労働産業ユニオン)の担当者が依頼者の会社への送付物を確実に把握していなかったこと、会社からの伝達事項を依頼者へフィードバックしなかったことで、退職届を再送することになり退職日が予定よりも遅れたとのことでした。

まとめ

退職代行リーガルジャパン 評判と口コミ

いかがでしたでしょうか?

今回は退職代行リーガルジャパンについて、その特徴・運営実態を検証するとともに、実際に利用した方の口コミとしてヒアリングを行い、その内容を忖度なしでまとめてみました。

退職代行リーガルジャパンは労働組合運営をうたっていますが、労働組合の代表者が不明で、代金振込先として一般企業(株式会社エンターキー)を指定するなど、本来労働組合が求められる「独立性」が担保されていないように見えます。

一般企業が運営する退職代行として扱うのが妥当と考えますが、そうなると、料金水準が割高な感が否めません。

また、実際の業務フローについても、いくつか問題があるようです。

今回の利用者ヒアリングでも「退職日の遅れ」を引き起こしていましたが、会社側の人事総務担当者が少し意地の悪い人であれば、さらに大幅な退職時期の遅れを引き起こしたり、最悪は退職できないといったケースも十分考えられます。

退職代行は簡単に参入ができる業界ということもあり、サービス格差が大きくなっていますが、退職代行リーガルジャパンにおいては、今後、運営体制や退職代行手順の見直しや係員の教育によってサービスレベルの向上を目指して欲しいと思います。

株式会社リーガルジャパンの評価

最後に今回の検証・ヒアリングの結果を踏まえて、退職代行リーガルジャパンを評価しておきましょう。

  1. 運営体制:3.0点/10.0点
  2. 係員の知識:6.5点/10.0点
  3. 退職代行の手順:3.5点/10.0点
  4. 退職代行の実行:6.5点/10.0点
  5. お客様満足度:5.5点/10.0点

退職代行リーガルジャパンの評価
合計:25.0点/50.0点

【2025年2月】
退職代行 おすすめ業者3選

では、最後にこれから退職代行を利用をお考えの方に、おすすめの退職代行会社をご紹介しておきましょう。

退職代行業者は全国に数十社以上ありますが、全国対応しているおすすめの退職代行業者を3つ厳選してまとめました。

会社名 退職代行業者 おすすめ ランキング 1位退職代行
退職サポート
退職代行業者 おすすめ ランキング 2位退職代行
ガーディアン
退職代行業者 おすすめ ランキング 3位弁護士法人
ガイア
運営者 労働組合 労働組合 弁護士
即日退社
365日対応
LINE相談
クレカ払い ×
依頼手続き
簡単

簡単

面倒
専属担当制 × ×
料金(税込)
20,000円

24,800円

55,000円+実費
評価 44点/50点中
34点/50点中
33点/50点中

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